コンブにラッコ。

今日も波間から 世界を眺める 

【なまラッコラボ】Summer Frame 5

Summer Frame(サマーフレーム)は、夏の景色をフレームに切り取った、イラストとコトバのスクエア・アルバム。どこかの海、どこかの山、どこかの夏。思い出と幻想がひとつになって生まれた「Summer Frame」全15フレームを、どうぞごゆるりとお楽しみ下さい。

 

 

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大きすぎる杉というのはないらしい。どこまで伸びてもまだまだ高い杉がいる。それなりに長い時を重ねてきたマガリスギさんも、周囲より頭ひとつ抜きん出て、森の傘から飛び出てみれば、見渡す山々にそびえ立つ、巨木の群に舌を巻く。ノビスギ、タカスギ、オオキスギ。稜線を越えて名を轟かせる主のような大杉たちに、マガリスギさんも頭が下がる。

 

言うなれば、マガリスギさんは大杉見習い。小杉、中杉を越えて、今ようやく大杉に届きつつある。けれども大杉の世界は高く広く、どこまで行っても終わりがない。あとは幹の進むまま、枝の茂るままに身を任せる。時には小杉たちの話を聞き、中杉と問答などしていると、やがてはマガリスギさんも、オオマガリスギやタカマガリスギと呼ばれる杉になる。

 

その頃には一本の樹というより家に近づき、他の植物たち、動物たちもそこに暮らし始める。大きな樹は小さなものに眺望を与え、小さなものは息づく命の躍動を与える。少し曲がって立つマガリスギさんは、首を傾げて考える人のように、思慮深い杉になるだろう。曲がってみるのも悪くないと、次なる大杉に語りながら、名だたる大杉の主たちと肩を並べる。

 

 

 

 

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本日の一曲『 時の過ぎゆくままに 』

時の過ぎゆくままに

時の過ぎゆくままに

  • 沢田研二
  • 歌謡曲
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

ジュリーこと沢田研二さんの「時の過ぎゆくままに」。この曲をまともに聞いたのは、昔の職場の男性が、飲み会後のカラオケで歌った時だった。学者や研究者のような空気を持つ人だったので、曲のけだるさがなかなかしっくり来ていて、これはいい曲だなと思った。あ、お察しのとおり、今日の選曲理由は「杉」と「過ぎ」がかぶってますね、である。