コンブにラッコ。

今日も波間から 世界を眺める 

【なまラッコラボ】Summer Frame 1

Summer Frame(サマーフレーム)は、夏の景色をフレームに切り取った、イラストとコトバのスクエア・アルバム。どこかの海、どこかの山、どこかの夏。思い出と幻想がひとつになって生まれた「Summer Frame」全15フレームを、どうぞ、ゆらゆら夏気分でお楽しみ下さい。

 

 

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はじまりは海のうえ。凪の波間でクジラが一頭、日光浴を楽しんでいる。吹き上げた潮は黄金色に染まり、太陽に応えるように明るく輝く。「太陽さん、こんにちは」とクジラは言ったかもしれない。「クジラさん、おはよう、じゃないですか?」と太陽は笑ったかもしれない。この日、クジラは早起きしたので、もうすっかり昼のような気がしていたのだ。

 

「これから雲が増えてきますよ」と太陽が言う。「もう夏だものね」とクジラは答える。あのもくもく大きな入道雲のことを、二人は話しているのだろう。それでなくても海の上は雲が行ったり来たり、天気の変わりやすさは年中変わらない。太陽が雲を作り、地上に雨を降らせるなら、クジラは空に向かって高々と潮を吹く。これは二人の戯れであり会話なのだ。

 

楽しい季節がやって来た。太陽が弧を描く長い一日の中を、クジラは悠々と泳いで進む。その雄大さを空から眺めつつ、朝日になり夕日になり、太陽はこの星にカラフルな色を与え続ける。「それじゃまた明日」と夕映えにヒレを振り、クジラは夜の海に潜る。ひときわ高く上がった尾ヒレがザブーン!と波を分け、空におやすみの合図を送る。また、次の朝で。

 

 

 

 

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