コンブにラッコ。

今日も波間から 世界を眺める 

大分カルメル会修道院「ブルーベリージャム」を頂く。

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静寂に包まれたこの修道院では、三人のシスターが静かな祈りの生活を送り、自給自足を目指した生活を送っています。そして、他の修道院と同様に、労働のひとつとしてお菓子が作られています。

引用:柊こずえ、早川茉莉『修道院のお菓子と手仕事』大和書房、2013年、p.77 [大分修道院紀行]

人里離れた修道院でお菓子や物が作られていると知ったのは、上に引用した本「修道院のお菓子と手仕事」を読んだ時だった。 同居人のなまこさんが、家の近くの図書館で見つけたのが始まり。「なんだか良さそうな本だよ」と手渡され、淡いピンクの表紙を開いてパラパラめくると、そこには、日本各地の修道院と、お菓子と手仕事の世界が広がっていた。

 

著者である柊こずえさん、早川茉莉さんのお二人が、各地の修道院を訪ね歩き、そこで暮らすシスターたちへの取材を通して作られた一冊。パッと本を開いただけで感じられる、修道院という場所の静けさ、穏やかさ、そして不思議なあたたかさ。それはきっと現地の空気だけでなく、修道院とその手仕事に対する、著者の方々の心ある眼差しよるものだと思う。

 

 

今は家に本を置かない生活をしているので、この本は図書館で何度も借りて読んでいる。なぜだか分からないが、忘れた頃にふと開きたくなる本なのだ。写真の一枚一枚に、言葉のひとつひとつに、何か大事なものが込められているような感じがする。そうして丁寧に作られた一冊だからこそ、知り合いからブルーベリージャムを貰った時に、あ、あの本に載ってた修道院のジャムだ、とすぐに気づくことができたのだ。

 

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明るいオレンジの文字で「カルメル」と書かれたブルーベリージャム。瓶裏のラベルと本の記述によれば、このジャムは大分県由布市の「大分カルメル会修道院」で作られたものらしい。内容量は200g、原材料はブルーベリーと砂糖、添加物なしと書かれている。本では更にブルーベリーが無農薬で育てられていることと、手作りジャムが期間限定の味わいであることも教えてくれている。

 

蓋を開けてみると、ブルーベリージャムの色はかなり濃厚な、黒にも近い紫色。鼻を近づければ甘酸っぱい果物の香り。これが静かな森のなかにあるという修道院のジャム、、まるで本の世界から現実に飛び出て来たかのようなジャムを、瓶を持ったままましげしげと眺める。眺めすぎて穴が開くといけないので、いよいよスプーンですくって目の前に運ぶ。

 

フランスの修道院のドキュメンタリー映画↓↓

 

ありがたく一礼して、いただきます。お、おぉっ。これは、、優しく、甘く、ラッコの言葉で言えば「まろっ」とした味。ジャムの中のブルーベリーは、固形のままではなく細かくつぶされていて、舌には小さな種と果肉と果皮がソフトに当たる。酸味はその香りよりも柔らかめで、味はその色よりも穏やか。思わず微笑んでしまうような美味しいジャムだった。

 

食べたあとにしばらく残る、ブルーベリーの香りに満たされる。本の内容とセットで味わうと二度も三度も美味しい。おやつに昼食に、お茶やコーヒーと共に、大事に食べていきたいと思う。物語の中の幻の食べものが、まさか自分の前に現れるとは。ここまで運んで来てくれた何かの力に感謝することにしよう。修道院の近くに直売所「ヤマドリの里」もあるというし、いつか大分に行く機会があれば、自分でもぜひに。

 

 

こちらも丁寧に作られた香り高き「菜種油」↓↓

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