コンブにラッコ。

今日も波間から 世界を眺める 

コロッケの日(5月6日)は「お料理行進曲」に乗って。

korokke

 

もう30年程前のテレビアニメ「キテレツ大百科」のオープニング曲に「お料理行進曲」というのがあった。行進曲らしく前向きな音楽に合わせて歌詞をたどると、終いにはなんと「コロッケ」が出来るようになっている。まったくコロッケとは、、ラッコの好きなジャガイモ料理じゃないか(詳しくはこちら)。あのザクザクの衣を纏った妙なる揚げもの。あぁ、今すぐにでも食べたい。

 

お料理行進曲

お料理行進曲

  • YUKA
  • チルドレン・ミュージック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

総務省統計局の「なるほど統計学園 - 5月6日  コロッケの日」によると、5月6日は「日本記念日協会」によって認定された「コロッケの日」なのだそうだ。「コ」が「5」で「ロ」が「6」で、コロッケの日。56だけに語呂合わせである。ゴールデンウィークの終わりに、まさかそんな記念日が紛れていたとは。もしや今年の5月6日は、単なる振替休日ではなく「コロッケの為の祝日」なのではあるまいか。お料理行進曲を歌い、みんなでコロッケを祝おうの日。

 

お料理行進曲

お料理行進曲

  • Clementine
  • ポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

ところで、フランス語に「croquer(クロケ)」という動詞がある。wiki関連のウィクショナリー(仏版)で見てみると、croquerは、歯で硬い食べ物を砕いた時に、カリカリ乾いた音を立てることを表す動詞らしい。その動詞から来た名詞に「croquette(クロケット)」がある。これもウィクショナリーからどうにか読み解くと、牛挽肉やジャガイモや米などをベシャメルソースで混ぜて小さく丸め、衣をつけて揚げた食べものを指しているらしい。

 

クロケットとコロッケ、名前も料理も似ている。それはどうも日本のコロッケが、フランスのクロケットをルーツのひとつとしているからのようだ(コロッケ - Wikipedia)。なるほど。さて、なぜこの話を挟んだかというと、、先のコロッケソング「お料理行進曲」を、フランスの歌手・クレモンティーヌ(Clémentine)さんがフランス語で歌っているからだ。上に載せた曲(▶再生ボタン有)がそれである。

 

アニメ版とはまた趣の違う、ふんわりした曲調とソフトな歌声。こ、これは、お洒落な「クロケット」バージョンだ。。こちらを聴きながら作ったら、なぜか自然と小さめのクリームコロッケが出来上がるかもしれない。玉ねぎを刻む時は「ボンクラージュ!(がんばって!)」と優しく励ましてもらえて、なにやら穏やかな気持ちで料理が出来そうな。。

  

sukoppu-korokke

 

そんな訳で、ジャガイモ好きのラッコとして、ここはひとつ「お料理行進曲」を参考にして、コロッケを作ってみなければならないだろう。そう思い立ったラッコは、同居人のなまこさんをお誘いして、なまこ家初のコロッケ作りに挑戦した。記事冒頭の写真が、我々二人で作った「ミニコロッケ」。そしてすぐ上の写真が「スコップコロッケ」。初のコロッケ作りを大体の準備でスタートした二人は、この料理の意外な難しさを思い知ることになる。

 

まずここで、「お料理行進曲」で歌われている「コロッケの作り方」を順に書いてみたい。

 

  1. ジャガイモを茹で、皮を剥いてつぶす。
  2. 玉ネギをみじん切りにする。
  3. 挽き肉(と玉ねぎ)を塩コショウで炒める。
  4. 以上の材料を混ぜて、丸く成形する。
  5. 小麦粉・卵・パン粉を順にまぶす。
  6. 油で揚げて、出来上がり。

歌では触れていない部分として、たぶん「玉ネギ」は切るだけでなく、挽き肉と一緒に炒める。生の玉ネギをコロッケに入れるレシピは、あるかもしれないけど、個人的には、せめてチン!はしないと、、と思い、ラッコは玉ネギは炒めて入れた。

 

材料は、歌詞のとおり「ジャガイモ、玉ネギ、挽き肉(うちは牛豚の合挽)、塩コショウ、小麦粉、卵、パン粉、油」を用意した。材料が全て家にあったのは良かったのだが、量と質の違うものが混じった。ひとつは小麦粉。純粋なものがなかったので、お好み焼き粉で代用。もうひとつは油。フライパンに浅ーく溜まるほどの量しかなかった。最後にパン粉。冷凍のパンをおろし器で擦りおろして作った。材料、本当にあったのか?

 

ま、なんとかなるでしょ。揚げ焼きってヘルシーだし。そんな感じで、いつものように軽い気持ちで始める。すると、調理して衣を付けるところまでは何となく上手く行った。いいぞいいぞ。キツネ色のカリカリコロッケを想像して、ラッコの頬は緩み始める。あとはフライパンの油を温めて、揚げ焼く! しゅわ~、、いい音♪ ちょっと大きめのコロッケが、油の中で香ばしい音を立てる。これ、ばっちりじゃないですか。

 

 

なまこさんの幼少時代のバイブルだったという、馬場のぼるさんの絵本「11ぴきのねことあほうどり」のねこたちのように、さぁコロッケをどんどん揚げていこう、と思った矢先、予想外の出来事が。衣が外れるのを防ぐため、あまり触らないようにして片面はきれいに揚がった。そしていよいよ裏返した時、コロッケの境目の衣が崩れてしまった。オセロに使う石の、白と黒の間が割れてしまった感じである。

 

あらま!と思って原因を考える。油の薄さが疑われるものの、揚げ焼きは、できなくはないはず。温度もそれほど低くはなかった。おそらく、コロッケのタネが少し緩かったのと、油に対して成形を大きく平たくしすぎたせいだろう。そんなこんなで揚げ焼きの第一陣は、上下がやや割れた仕上がりになった。コロッケ、むずかしい。。

 

そこで今度はサイズを小さくして揚げてみた。小判サイズと言ったらいいだろうか。衣もしっかりめに付けて、ドキドキしながら油に投入する。サワサワサワ~ッと音を立て、時を待ち、いざ裏返しの勝負。よいしょっと、、あ、外れてない!いいんじゃないですかこれ、成功成功!今度こそ無事に揚がり、ほっとする二人。ここまで手をかけたのだもの、せめて幾つかはコロッケの形状で食べたい。

 

 

あ、こちらはラッコの映像バイブル、三谷幸喜さんの脚本などでも知られるコメディドラマ「やっぱり猫が好き」。もたいまさこさん、室井滋さん、小林聡美さん演じる恩田三姉妹のやりとり、何度観ても笑ってしまう。第10話「クリスマスはマントラで」では、天ぷらを揚げる音で、コンサートの拍手音を再現しようと奮闘する。相当面白い。わが家のコロッケの揚がる音もまた、上手にやれば拍手喝采に聞こえるだろうか。

 

なまことラッコ、今度こそ「11ぴきのねこ」たちのように、せっせとコロッケを揚げる。いかんせんミニコロッケなので、たくさん作ったタネが尽きない。絵本のねこたちの「もうたくさん!」的な気持ちが少し分かる。タネ作りから始まって、丸めて衣をつけて揚げたりと、コロッケは食べるまでの道のりが遠いのだ。お惣菜コロッケのなんとありがたいこと。

 

ようやく「いただきます!」の時がやって来た。小さなコロッケが歯に当たると、手でおろしたパン粉の衣がザクッと音を立てた。オー、クロケット!(ちなみにネコのカリカリもクロケットと言うとか。)ともかく、ミニサイズでもちゃんとコロッケ。味付けに本だしを少し加えていたからか、はたまた小麦粉代わりのお好み焼き粉のおかげか、素朴で旨みがあって美味しいコロッケだった。

 

www.racco.blue

 

トンデモ弁当時代、冷食のコロッケをご飯で温めた人間からすれば、手作りのコロッケなんて劇的な飛躍である。よし、明後日の5月6日は、手作りコロッケのある今の暮らしに感謝することにしよう。そして冷凍食品にもお惣菜にも感謝しよう。商店街の揚げたてコロッケは奇跡に近い。夕暮れの街角でかじり歩く喜びを、久しぶりに味わいたくなってきた。

 

今回余ったタネで作った「スコップコロッケ」も簡単で良かった。油で炒めたパン粉を、耐熱容器に入れたタネに乗せて、オーブンかトースターで10分ほど焼くだけ。スプーンで掘って食べるから、スコップコロッケ。わが家ではパン粉の下にチーズを入れてみた。ホワイトソースを挟んでも合いそうな気がする。個人的には、普通のコロッケよりしっかりした味付けにする方が良いように感じた。具材を増やしてまたやってみようと思う。

 

「お料理行進曲」、しっかりコロッケ作りの参考になった。この曲には2番もあるらしく、そちらではスパゲティ・ナポリタンが作れる。一度覚えると、コロッケやナポリタンを作る日にはつい口ずさんでしまう一曲だ。1番の最後に「キャベツはどうした?」というフレーズがあるが、なまこ家のコロッケ、まさにそのキャベツが無かった。

 

今週のお題「ゴールデンウィーク2018」