コンブにラッコ。

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おせち料理の田作り(ごまめ)を、美味しくアレンジご飯!

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カタクチイワシ。この言うたびに噛みそうな名の小魚の煮干しを、醤油ベースのタレで甘辛く味付けした正月料理、田作り。イワシのカタクチは「片口」であって「硬口」ではないのだが、田作りにしたイワシはかなり歯ごたえがあり、年明けのおせちとしては、盃ひと盛り分も頂けばラッコは十分満足する。

 

今年はありがたい事にあちこちから田作りを頂き、正月から骨太になれそうな予感たっぷりだった。さすがに三が日のうちには食べきれなかったので、残りは小分けにして冷凍し、時々お菓子みたいにつまめばいいね、などと同居人のなまこさんと言い合った。

 

1月が去り足早にやって来た2月、冷凍庫の田作りはまだ小分けのまま出番を待っていた。これではせっかくの骨太計画も台無しと、香ばしい田作りになかなか手が伸びない理由を考えてみる。その結果、やはりカタクチ様が少々硬いからではないかという結論に達した。

 

これは何かアイディアを出して、田作りの味を生かしたアレンジ料理を考えねばなるまい。ぽくぽくぽく。一休さん的に頭の中で木魚を鳴らす。チーン!とひらめきの鐘を響かせたのはラッコの頭でなく、なまこさんの頭の方だった。

 

「よし、炊き込みご飯にしよう。柔らかく、美味しく食べるを目標に。」

 

田作りを入れた炊き込みご飯。イメージでぽわっと浮かばせてみたところ、ラッコの中でも、あ、なんか美味しそう、となった。醤油と魚のダシとゴマはご飯に合いそうだし、田作りも炊くことで柔らかくなりそうに思えた。ぜひ炊き込みご飯で!と賛成の声を上げ、土鍋でご飯を炊くのが上手ななまこさんに、アレンジ料理をお願いすることにした。

 

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2種類の田作り

田作りは2種類残っていた。器の上側、中央にスジの入った色の濃い小魚はどことなくキビナゴに似ていなくもないと思っていたら、実際にキビナゴで作った田作りだった。下側の色の薄い方が本来のイワシで作った田作り。どちらも苦味のない小魚で上品な味付けだった。

 

ところで「田作り」とは変わったネーミングの料理だ。田植えの肥料としてイワシを使っていたことに由来する名前だという。もうひとつの呼び名「ごまめ」は、何やら由来がさまざまで、ともかくは、丈夫な体や豊穣を祈る、正月料理らしい縁起を担いだ意味合いがあるようだ。

 

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田作りの炊き込みご飯を作る

材料は、お米、田作り、ゴボウと薄揚げのきんぴら、お酒少々、塩少々。きんぴらは、田作りと相性が良さそうだったため一緒に入れてみることにした。そういえばこのきんぴらも、鍋料理に入っていた太めのゴボウを、食べやすくリメイクしたものだった。

 

炊き込みご飯の作り方はいたってシンプルだ。土鍋に、浸水させたお米と水を入れ、田作り(ときんぴら)を乗せたら蓋をして炊く。ご飯が炊けて火を止めたら、しばらく蒸らして出来上がり。炊き方も水の量も通常通りなので、炊飯器で作っても同じなのではないだろうか。

  

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田作りの炊き込みご飯を食べる

蒸らしが終われば蓋を開け、お米をつぶさないように混ぜる。なまこさんを見ていると、しゃもじで底の方から掬うように柔らかく混ぜている。ふわっと仕上がったご飯からは、田作りの香ばしさを引き継いだような良い香りがする。上右の写真は、炊き込みご飯に七味とすりごまをかけたもの。

 

食べてみると、田作りはとても食べやすい柔らかさになっていた。小魚の味も思ったよりクセがなく、ご飯からは少し甘さのあるほんわりしたダシの風味が感じられる。一緒に入れたきんぴらがまた旨味があって良かった。田作りの炊き込みご飯、アレンジ大成功である。

 

万が一、いや百万が一、この炊き込みご飯をお試しになるチャレンジャーな御仁がおられるとして、、きんぴらを入れないバージョンの田作りご飯は、味がかなり控えめになるので、元となる田作りの味を考慮しつつ、お好みで調味料を足されると良いのではないかと思う。

 

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田作りの炊き込みご飯を進化させる

わが家では、ご飯は多少まとめて炊いて、炊きたてを食べた後、1食分ずつ冷凍保存している。タッパーにきっちり入れて冷凍するため、温めた時にはお米がギュッと詰まっている。ほぐして食べても美味しいけれど、焼き飯(チャーハン)にするという手もよく使う。

 

上の写真は「味付き牛肉とセロリの田作り焼き飯」。すでに旨味のあるご飯に、セロリの香りと味付き牛肉のコクが合わさって、とても美味しい焼き飯になった。ちなみに冒頭の写真は「菜の花と炒り卵の田作り焼き飯」。春の緑と卵の黄色の、塩胡椒のきいた色鮮やかな焼き飯である。

 

進化に進化を重ね、アレンジがアレンジを呼び、ありものご飯は今日も発展を遂げる。まさか田作りが炊き込みご飯になるとは思わなかったし、先日のバレンタインのように、漬物がチョココーティングされるとも思わなかった。その料理が成功かどうかは食べる人の決めること。そう考えれば、わが家の料理はだいたい成功だ。

 

本日の一品 『 フジサワ 猫用 またたび減塩にぼし 』

白黒ネコのモッツさんが食べている、ネコ用の煮干し。減塩タイプで、ままたびが1袋付いている。田作りご飯を食べる時など、ちょーだいコールが収まらないので、そういう時はできるだけ、こういったネコ用のおやつを差し上げる。またたびは、おやつよりおつまみ派の茶白ネコ、コブさんの元へ。

 

 

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