コンブにラッコ。

今日も波間から 世界を眺める 

おせち料理と年越しそば、豪華とシンプルの共演。

お題「好きなおせち料理」

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今年のおせち料理がこんなに豪華であるとは予測もしなかった。大晦日の前日、しばしば食べものを届けてくれるラッコの母から、ふとこんな電話が来た。「これがおせちかな、というようなものを持って行くから、何も買わないでね!」一体何が届くのだろうと、ラッコと同居人のなまこさんは、言われたとおり買い出しにも行かずに大晦日の夜を迎えた。

 

こんばんは~、と、多忙であろう師走の最終日に、車で訪ねて来てくれた母。これはどうも~と言いながら、ラッコは玄関の引き戸をガラリと開けた。外はもう真っ暗。室内の明かりが、玄関に立っている母の手元を照らす。デカ!と思わず声が出たラッコ。別に刑事を見つけた訳ではない。わが母の言う「おせちらしきもの」は、こちらが思うより規模がデカかったのである。

母が届けてくれた「おせち料理」目録

せっかく立派なおせちを頂いたので、お皿に何が載っていたのか、品目を全て書き出してみようと思う。ラッコの感想も一言付け加えながら。(順番は、手前の黒豆から時計回りに、外周から内周へ。)

黒豆

ふくふくとした皺のない黒豆。甘さが優しく、適度に柔らかく、黒く光る表面がとてもきれいだった。おせちの中ではダントツ、ラッコの好きなものである。

栗きんとん

母のお手製。甘いもの好きの母らしい、甘めの栗きんとん。濃い緑茶などと合わせて、おやつにしても良さそうだ。ちなみに「きんとん」は漢字で書くと「金団」。

鶏団子

これは母の思いつき料理らしい。鶏の挽き肉を調味料と練って、片栗粉をまぶして焼いたものだと思われる。なんだかよく分からないのだが、クセになる味だった。

煮しめ

母のお手製。小さめの角切りになった根菜類、鶏やシイタケ、タケノコが入っている。醤油辛くない、ソフトな味の煮物。なまこさんがせっせと食べていた。

かまぼこ

むっちりした分厚めカットの紅白かまぼこ。ラッコは普段からかまぼこが好きで、皿うどんや焼きそばに入れて食べる。そのままでも美味。なまこさんは、高校生の頃、お弁当に好物の「板わさ」が入っていて友人に驚かれたそうだ。シブい。

卵焼き

母のお手製の丸形(上)と、デパ地下で購入した角形(下)の2種類。母は甘い卵焼きが上手で、ふっくらとした食感の、見目も良い卵焼きを作ることができる。とても美味しい。

たたきごぼう

味のしっかり滲みた酢ごぼう。お正月料理は、保存がきくようにか、味を濃く仕上げているようだ。こちらもかなり酢がきいていたので、ゆっくり食べ進めた。

子持ちいか

小さなイカの中に、これまた小さな卵が詰まっている。これは何だろうと調べてみたところ、どうもイカにシシャモの卵を詰めたものらしい。卵の粒が立っていて食感が好きだった。ラッコはこれを箸で掴もうとして何度も転がした。

二十日大根・蕪(かぶ)の酢漬け

蕪はなんと酢に合う野菜なのだろう。クリーミーな旨味があって、シチューに入っていても嬉しい。二十日大根は色鮮やかで、見た目がかわいい。紅白でお正月にもよく合う。

黄金にしん

正式名称かは分からないのだが、ニシンと魚卵を固めて甘酢漬けにしてあるもの、だと思う。卵のプチプチ加減と甘酢の滲み具合が絶妙だった。黄金と称される明るい黄色がきれいな一品。

松前漬け(数の子入り)

松前漬けは、北海道の郷土料理。以前、吉田類さんの番組で作っているのを見たことがある。今回食べたものには、細切りの昆布、スルメ、ニンジン、数の子等が入っていて、粘りがあり、お酒に合う大人の味わいだった。

ぶりの照り焼き

母のお手製。ラッコは知らなかったが、ぶり照りは、おせちの焼き物の定番であるらしい。出世魚で縁起が良いからという。ぶりという名は最後の出世なので、今や社長か会長職か。

焼き豚とハム

種類が近しいので、焼き豚(ぶりの後ろ)とハム(焼き豚の右)を一緒に書く。特におせち料理ではなさそうなもので、よくお正月に見かけるもの。一味マヨネーズを付けたり、焼き直して食べるのも良い。

スナップエンドウ

軽く茹でれば、パリッとポリッと丸ごと食べられる野菜。おそらく彩りを考えて母が入れたもの。なまこさんのご両親が、夏に家庭菜園で育ったものを送って下さる。甘くて新鮮で、止まらない。

昆布巻き

中央に魚が入った大きな昆布巻き。何の魚かよく分からなかったため、なまこさんに尋ねたところ、なんかパサッとした魚、と言われた。という訳で、なまこ家の二人は魚に疎い。

田作り(くるみ入り)

母のお手製。カタクチイワシの幼魚(らしい)を、甘辛く味付けしてカリッとさせたもの。木の実好きのラッコとしては、くるみ入りなのが嬉しかった。今年は田作りをあちこちから頂いた。しばらくカルシウム不足の心配はない。

海老

母は大の海老好きで、中でも、本人曰く「ぬかぬか」した海老が好きだという。ぬかぬかとは何か。たぶん母の造語なので辞書的な意味はない。イメージから解釈するに、プリプリした海老ではなく、食感の「ぬかるんだ」しっとりした海老。なんとなく伝わるだろうか。

 

〆て、おせち19品目!

これが、2018年のお正月用に、母から貰ったおせちの全容である。おかげで1月1日は、落ちついて元旦を祝うことができ、本当にありがたかった。窓を開け、新年の風を入れ、縁起物を頂く。なんだか良い一年が、始まりそうな匂いがした。

 

年越しそばと年明けそば

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なまこ家ではここ数年、気に入って食べている年越しそばがある。乾麺タイプの鴨だしそば(五木)で、年末の記事でも紹介した。今回のおせちと一緒に、母から、やはり乾麺タイプの鴨だしそば(どん兵衛)を貰った。年越しそばがふたつになった訳だ。

 

そこで、年越しそばには母のくれた蕎麦、そして年明けそばとして、いつもの蕎麦を食べることにした。年明けそば、そんなものあるのだろうか。。とにかく、年越しはラッコが作り、年明けはなまこさんが作った。

 

どん兵衛のそばは、麺が細く、味はマイルド。どちらかと言えば、さっぱりした印象の鴨だしそばだった。五木のそばは、やや平たい麺で、味も香りも強め。いかにも鴨だしという感じがする。どちらも鴨肉、天かす、ネギを乗せ、年明けの方はカイワレも乗せて頂いた。

 

なまこさんは、年越しの間際、かなり眠そうだったにも関わらず、そばだけは食べねば年が越せぬと、うつらっとした顔で年越しそばを食べていた。そばを食べる前の、2017年の最後の夕食は、唐揚げとシイタケの塩焼きとビールだった。茶色いものばかりの地味めの晩餐は、ラッコの担当だった。

 

2018年の祝い酒と鏡餅

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今年の干支は戌(いぬ)。餅の上にはネコ。この鏡餅をひと目見た時に、心は決まっていた。なにせネコが2匹乗っている上に、頭の柄がオレンジと黒で、うちのコブさんとモッツさんが一緒になったようではないか。これはかわいい。うちはネコ年でもいいだろう。

 

祝い酒は、なまこさんチョイス。月桂冠の大吟醸。切り子のような色と柄が素敵な瓶だ。日本酒には詳しくないので、飲みやすい方だったとだけ言っておく。この冬は何度か日本酒の熱燗を飲んだ。おちょこで少しずつ飲むのが楽しく、体もほんのり温まる。

 

おせちにおそば、日本酒に鏡餅。和の文化が一堂に会するお正月。今年は思わぬ豪華さにビックリの、贅沢な年明けだった。縁起も担いで、いざ2018年。

 

 

2017年のおせち料理はこちら↓↓

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本日の一品 『 五木 もっちり鴨だしそば 2人前 228g 』

お正月でなくとも、また食べたくなる鴨だしそば。寒い季節は特に、温かいおダシが体に沁みる。鴨肉を合わせると更に旨味が増すので、うちではそうして食べている。そのままでも、香ばしくて味がしっかりしていて美味。