コンブにラッコ。

今日も波間から 世界を眺める 

ドイツ菓子「シュトレン(Stollen)」は、クリスマスを待ちながら。

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前回の記事「本のカタチのお菓子缶、クリスマスブックティン。」に引き続き、母から届いたクリスマスの贈りものをご紹介する。上の写真に写っている、どっしりした半月のような焼き菓子は、母の知人が作ってくれたという、ドイツの伝統菓子「シュトレン」。

 

さて、シュトレンとは何ぞや。いつからか、クリスマスシーズンになると見かけるようになったが、それもそのはず。このドイツ菓子は、クリスマス前(4週間程)の「アドベント(Advent)」と呼ばれる期間に、キリスト教圏の方々が、キリストの降誕を待ちながら、少しずつ頂いていくお菓子らしいのだ。

 

4週間かけて食べる訳なので、伝統的なレシピで作れば、かなり日持ちがするように出来ている。ラッコの知っているシュトレンは、ドライフルーツやナッツが入っていて、強い洋酒の味とスパイスの香りがする、確かに保存のききそうな重たいパン菓子だ。

 

本場のシュトレンには、アーモンド粉末に砂糖などを加えてペースト状にした、マジパンなるものも入っているようだ。そういえば、先日、マジパンを丸めたものにチョコレートコーティングしたお菓子を作る、スペインの料理番組を見た。おそらくヨーロッパではメジャーなお菓子食材なのだろう。

 

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母から届いたシュトレンは、クリスマスカラーのリボンで結ばれて、わが家にやって来た。両手で持つほど大きくて、割とずっしりしている。表面が白い粉砂糖で覆われているのは、実質的には、表面に塗ったバターを覆う役割をしていて、クリスマス的には、幼子のイエスを包んだ白い布をイメージしている(という説もある)らしい。

 

この記事の最初の写真を今一度ご覧いただけば、シュトレンのリボンが、うちのクリスマス飾りにちゃっかり使われていることがお分かりになるだろう。あるものを使うの精神で、今年もどうにか、サンタたちのお立ち台を設けることができた。彼らは今、玄関先にて笑顔を振りまいている。

 

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シュトレンは、こうして薄くスライスして食べるものと聞く。実際は食べる度に切り分けるのかもしれない。うちでは、食べやすさ、出しやすさを優先し、切り分けたものを、ふたつずつ、ラップにくるんで保存している。なぜふたつかと言えば、ラッコと同居人のなまこさん、二人で仲良く食べるからである。

 

今回頂いたものは、ふんわりとした優しめのシュトレンで、親しみやすい味だった。ドライフルーツがほのかに香り、生地にチーズのような酸味がある、紅茶によく合う焼き菓子だ。お酒やバターや砂糖が控えめなので、長期保存向けではなさそう。それでも、24日のクリスマスイブまでは持ってくれるだろう。

 

クリスマスを待ちながら、時間が経つことで熟成される味を楽しむのも、シュトレンを食べる醍醐味のひとつだと言う。ラッコはサンタを待ちながら、切り分けたシュトレンを少しずつ頂くことにしよう。

 

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おまけ。こちらが玄関前のクリスマス飾り。なまこさんをして「子供商店街」と言わしめた、ラッコ作、トナカイ繋ぎのオーナメント。細い針金で繋いだトナカイたちを、ツリーに見立てたオリーブの木に巻いている。うちの前に来た人は、なんだこれ、と思う事は間違いない。

 

本日の一品 『 スノーマン(The Snowman) 』

イギリスの作家、レイモンド・ブリッグスの作品を映像化した、アニメーション映画『スノーマン』。スノーマンと過ごす冬の夜。柔らかいタッチの映像と共に流れる、美しい挿入歌

「Walking in the Air」。少年の澄んだ歌声が心に残る。空から見た景色の移り行く様子が、こちらに迫って来るように感じる。