コンブにラッコ。

今日も波間から 世界を眺める 

愛媛の富士柿、和歌山のたねなし柿を食べる。

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柿を食べたい、という衝動に駆られたので、近所のスーパーで柿を2つ買って来た。山高で三角の柿と、扁平で四角の柿。同じ柿でも随分姿が違う。この2種類の柿を比べてみるには、両方を一度に食べてみなくてはならない。

 

なにせラッコは忘れっぽく、前の日と次の日の味を比較することなど、ほぼ不可能な生き物なのだ。そんな訳で、同居人のなまこさんにも半分ずつ食べてもらうことにして、いつもの夕食後、楽しい柿の試食会と相成った。

 

愛媛の富士柿(ふじがき)

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鮮やかで色濃い柿色の富士柿。日本一大きい柿であるらしい。手に持ってみると、ソフトボールの球のようなサイズ感。重さもずっしりとしている。形が富士山に似ているから、富士柿。決してフジヤーマのふもとで採れるからではないようだ。

 

しばらく前から果物コーナーに積まれていて、あの山高の柿はなんぞや、と気になっていた。今まで柿という果物にあまり関心がなかったのだが、富士柿の珍しい形と大きさに、ラッコの珍しものセンサーが反応し、ついには「食べてみたい」まで発展したのだった。

 

和歌山のたねなし柿

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何という名前の柿なのかな?とスーパーの表示を見たら、和歌山のたねなし柿、と書かれていた。これが名前なのだろうか。おそらく品種名は別にあると思うが、種のない柿であることは間違いない。最近、この四角くて平たい柿をフルーツ売場でよく見かける。柿はいつから四角がスタンダードになったのだろう。

 

ラッコは最初に四角い柿を見た時、四角いスイカのように、何かで成型して角ばらせているのかと思った。軽くネットで検索した限りでは、自然に四角くなるらしい。なんとも不思議なことだ。種類なのか偶然なのか、買って来たたねなし柿は、割と薄い柿色をしていた。

 

柿を半分に割ってみる。

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半分に切った柿の断面はこんな感じだ。左が富士柿、右がたねなし柿。皮と同じく、果肉も富士柿の方が色が濃い。富士柿は、中に少し種があったが、ほとんどないと言っていい。基本的には種なしの柿のようだ。種なくしてどうやって次の実を作るのか、甚だ疑問ではあるが、切りやすく、食べやすいのでとても助かる。

 

富士柿もたねなし柿も、渋柿らしい。出荷前に渋抜きのひと手間が加えられているということだ。本来なら、柿を食べてみて「うわっ、これ渋柿だった!」となり、自分で干し柿にしたり、アルコールで渋抜きしなくてはならないのを、手に取って即食べられる、このありがたさ。当たり前のようで、稀有なことだ。

 

いよいよ、2種類の柿を頂く。

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左右が入れ替わってしまったが、お皿の左側の丸っこいのが、たねなし柿。右側の細長いのが、富士柿である。色の違いがはっきりと分かる。普段、あまり柿を食べないせいか、剥き方がよく分からなかった。少々不格好だが、ラッコなりに丁寧に剥いたので良しとしよう。

 

さて、味はというと、たねなし柿は、果肉がやや硬めで、甘さも控えめの優しい味だった。ラッコはもちろん忘れていたが、なまこさんによると、たねなし柿は、去年も一度食べたらしい。その時のたねなし柿は、かなり甘く、実も柔らかかったそうなので、個体差か、熟れ具合の違いだと思われる。

 

富士柿は、かなり熟していたようで、甘さも味も濃厚だった。果肉が丁度良いくらいに柔らかいのがラッコの好みだった。その夜、扁桃腺を腫らしていたなまこさんは、ねっとりむっちりしていて、点滴のように身に沁みる、と言っていた。リピあり!と、なまこ家の二人は声を上げた。

 

ごちそうさまでした!

ここ数年、急に果物を食べるようになった。体の欲求だろうか、食べると本当に元気が出る。今回の柿も、食べた後、とても瑞々しい気持ちになった。そんな折、ふとした偶然で、スムージーを作れるブレンダーが、わが家にやって来た。今、せっせとお試し中なので、また近いうちに記事にできればと思っている。

 

本日の一品 『 亀田製菓 亀田の柿の種わさび 68g 』

最近の柿は種なし。なくなった種は、お菓子の「柿の種」になったに違いない。このわさび味の柿の種、赤ワインに合うとどこかで聞いて試してみた。なんと、本当に合うじゃないか。ピリッ、ツンッとした辛味と風味が良い。お菓子に「わさび味」と書いてあると、つい買ってみたくなる、薬味好きのラッコである。