コンブにラッコ。

今日も波間から 世界を眺める 

秋のお彼岸に、白くモチモチのお団子を。

higanbana

 

お彼岸の中日、秋分の日に、お団子を作って食べた。同居人のなまこさんと所用で出かけた帰り、ラッコの思いつきでスーパーに寄った。お団子の材料を買うためではない。不意にお刺身を食べたくなったからだ。今夜はお刺身、そう思ったら行かねばなるまい。

 

夕方になると気前よく値引きになるスーパーで、ヒダリマキ(左巻)なる魚のお刺身をゲットした。正式にはタカノハダイ(鷹の羽鯛)と言うらしい。同属にミギマキという魚もいるそうだ。少しクセはあるが歯ごたえの良い魚で、その夜は、醤油と胡麻とゴマ油、ワサビと砂糖を少々加えたものにつけて、美味しく頂いた。

 

さて、話はお彼岸のお団子である。時は秋分の日。太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日であり、同時に、彼岸におられる方々を偲ぶための国民の祝日でもある、らしい。ラッコは祝日を覚えたりするのが非常に苦手なので、うっすらとした記憶と情報収集で今のくだりを書いた。こうしてブログに残すと、今後の自分の覚え書きになって良い気がする。

 

どうやら、お彼岸には「おはぎ」や「ぼたもち」を食べるらしい。いや、それは食べる習慣ではなく、彼岸の方々へお供えする習慣のようだが、ともかく、帰りがけに寄ったスーパーでも、あずき餡を使ったお菓子やお団子類が、お彼岸用にと並べられていた。ラッコはもちろん、それを物欲しげに眺めていた。

 

これ美味しそう。白く柔らかそうなお餅に餡が乗った、魅惑的な一品を手に取って見ていたら、バサッ!と何かが後ろで音を立てた。ん?と思って振り返った所には、なまこさんが立っていた。どうも商品紹介のプレートに手が当たって、床に落ちた音だったらしい。

 

何か見つけましたか、と、そちらの方に寄せられて行くラッコ。なまこさんがプレートを戻した場所には、四角い袋に大きく「だんご」と記された、お団子作りに使う白い粉が積まれていた。無論、こちらもお彼岸用に陳列されたものなのだろう。何種類かの団子の粉が、並べて積まれて置いてあった。

 

「たしか、家に小豆缶もあったし、同じ食べるなら、ね、」どうせなら手作りしようか、という、なまこさんからのご提案である。この親切な申し出を、ラッコが受けない訳はない。作っていただけると言うのなら、手作りに勝るものはない。「ぜひお願いします!」ご提案が冷めないうちにササッと乗っかり、お彼岸のお団子はありがたくも、なまこさんのお手製と相成った。

 

mochi-mochi

 

白く細かい団子の粉に少しずつ水を加え、もちもちと混ぜる。耳たぶ程度になったら、クルクル丸めてお湯に入れる。5分くらいして浮いて来たら、お湯から上げて、手作り団子の完成である。今回は偶然、ゆで小豆の缶が家にあったので、これを乗せて出来上がりとした。写真は、お供え用に作ったミニ団子。わが家のかわいい白黒ネコ、もちもちのモッツさんにもご参加いただいた。

 

彼岸と此岸。あちらの世界とこちらの世界。お盆と同じく、お彼岸にも、ふたつの世界の境界は薄くなるのだろうか。お先に旅立った黒ネコのチャマトさんなら、お団子よりカツブシをお願いネと言うかもしれない。なまこ家では、チャマトさんは平和を愛する宇宙連合の隊員として忙しく働いていることになっているので、他の隊員の方々と、ティーブレイクでもしてもらいたいところだ。

 

秋分の日に、昼と夜が同じ長さになる。ということは、これから先は夜の方が長くなる。冬が近づくということだ。寒くなれば、活動期の夏とは違った暮らし方に、少しずつ、自然とシフトし始める。掛け布団や毛布を出して、モコモコの寝巻きを出して、ネコに縦長の電気ストーブを準備しなくては。茶白ネコのコブさんを腕に乗せ、ちょっとうなされながら幸せに眠る季節がもうすぐ来る。

 

なまこさんの茹でてくれたお餅は、柔らかくて温かくてモチモチだった。粉が半分残ったので、今度は茹でたお餅に醤油をつけて、フライパンで焼いて食べてみたいと思う。きなこ餅も捨てがたいが、ラッコは香ばしい醤油味の方が好きだ。秋の夜長と呼ばれるうちに、ほうじ茶を添えて頂こう。

 

本日の一品 『 はごろも ゆであずき(缶詰) 』

豆感があって、どっしりした甘さもある「ゆであずき」。小豆は100%北海道産、甘みには和三盆糖が加えられているとのこと。なまこ家では、濃厚だから、バニラアイスに乗せて食べても良さそうだという話になった。毎度、食べ物の話で恐縮である。