コンブにラッコ。

今日も波間から 世界を眺める 

『 STAND BY ME ドラえもん 』は、夏だった。

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小学生の時分、映画といえば「ドラえもん」だった。当時のラッコにとって、映画館に行って観ることができる、唯一の作品。普段は行かない映画館という場所で、家族と並んで映画を観る。その特別感は、遊園地や水族館に行く時と変わらないワクワクだった。

 

映画館のホールの匂い、暗闇、ざわめき、パンフレットに、お菓子に飲み物。座ってしまえば、前の席に座る子の揺れる頭や、後ろの席から椅子の背を蹴ってくる子の足がやたらと気になったりもするのだが、今から始まる「イベント」に、浮かれて待っている子供の自分がそこにいた。

 

最近はどうなのか知らないが、ラッコが観に行ったドラえもん映画では、オモチャや被り物をもらった記憶がある。特に印象的だったのは被り物の方で、その映画の一場面が印刷された厚紙を組み立て、王冠型に丸めて被る帽子のようなものだった(たぶん)。

 

今その姿を傍から見たら(かわいらしさと共に)笑ってしまいそうだが、あの頃のラッコは、あ、なんか嬉しい、楽しい、へへへ、と心の中で喜んでいたような気がする。それもまた、映画を観に行った特別感のひとつだったのだろう。

 

記憶というのは本当に曖昧だなと思うのは、ワタシはドラえもん映画を、夏休みに観に行っていたとずっと勘違いしていた。この記事を書くにあたって、念のためチェックしてみたら、どうも春休みに公開されているらしいのだ。夏のアニメ映画として取り上げた筈が、とんだお門違いである。

 

でもまあ、ワタシの思い出の中では夏なので、今回はこれでよしとすることにした。夏休みに比べ、春休みはとても短く感じていたが、その短いお休みにも楽しい出来事があったという訳だ。よかった、よかった。

 

映画だけではなく、家に置いてある漫画も、うちではなぜか「ドラえもん」だった。確実に親の意向だったが、おかげで、ラッコの漫画人生のスタートラインが(おそらく親の意向に反して)そこにしっかりと引かれた。

 

ドラえもんの道具の中で、ワタシがとても憧れたのは「ルームスイマー」だった。家の中に、ぷよぷよしたお風呂サイズの水のかたまりを出して遊ぶ。家のどこでも泳げる上に、外から触れば柔らかくて気持ちよさそうで、これがあったらいいのになあと思っていた。

 

頭の中でいろんな想像をさせてくれたドラえもんワールド。思い出してみると、ラッコの子供時代の一部に、今でもちゃんと存在している。

 

ちょっととぼけた所のある、未来から来たネコ型ロボットの「ドラえもん」と、ヨネヨネしながら時々良いところを見せる、射撃とあやとりが上手な「のび太くん」。そんな二人の出会いと始まりの物語を、もう一度見直すことができたのが、映画『 STAND BY ME ドラえもん 』だった。

 

時は変わり、声優さんたちも交代し、映画も3Dだなんて、ほんと「ドラえもん」も遠い存在になったもんだ、と思っていたラッコが、ふとした弾みで借りてみた作品。新しい作品なのに、3Dなのに、懐かしい、思い出す。温かくて優しい気持ちになれる。

 

まさか、ドラえもんやのび太くんを、立体で見る日が来るなんて思っていなかった。未来の世界、道具の数々も、そうそうこんな感じ、と楽しく眺めることができた。もっちりした映像の質感は意外に心地よく、ストーリーにはドラマがあり、最後に少し涙する映画だった。

 

今また調べて気がついたのだが、この『 STAND BY ME ドラえもん 』は、2014年8月8日公開の映画だった。なんと「夏」の映画じゃないか。終わりよければ全てよし。この作品は、ラッコが観て、面白かった、夏のアニメ映画である。

 

本日の一品 『 STAND BY ME ドラえもん  』

 

 

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