コンブにラッコ。

今日も波間から 世界を眺める 

エアコンの風の匂いが変わり、送風ファンを掃除する。

air-conditioner

 

八月も後半、暑さ和らぐかと思いきや、まさかこんな猛暑日が続くとは。うだるような暑さの「うだる」は、茹だると書くらしい。茹(ゆ)であがるような暑さ。グツグツしたお湯の中で、卵のように固くなり、タコのように赤くなる。それはまさに今の自分のことだろう。

 

午前中にも関わらず、窓を開け放っているにも関わらず、座っているだけで汗をかく。そんな暑さの最中、わが家の唯一のエアコンが、突然、海べたの香りを放った。

 

外からの熱風に耐えかね、いつもより早めの冷房スイッチオンでピピッと音を鳴らした。ブゥーン。快調に運転を始めたエアコンの真下、ラッコは涼しい風が下りてくるのを待っていた。あぁ、ありがたやぁ、、って、うわっ! え、なにこの風、なぜこんなに磯っぽい?

 

どうやらエアコン氏、夏の始まりからせっせと働いてくれた結果、取り外し可能なフィルターではなく、内部にある回転式のファンが汚れてしまっていたらしい。同居人のなまこさんが、春にフィルターとファンを掃除してくれていたのだが、いつの間にか、また汚れの限界が来ていたようだ。

 

「なまこさん、大変だ、エアコンから磯っぽい臭いがする!」なにこれ予想外、という顔をして報告したところ、「あー、そろそろだと思ってたんだよねぇ」と、余裕の表情のなまこさん。どうやらしばらく前からこうなることを予想していたらしい。そうとは知らないラッコだけが勝手に驚いていたのだ。

 

「よし、今から掃除をします!」吹き下ろす風に居ても立ってもいられず、すぐさまエアコンの掃除を始めることに決めた。夕方涼しくなってからでいいかーという気持ちにはなれなかった。それにしても、前日までは何の匂いもしなかったのに、臨界点でもあるのか、本当に突然異臭を放ち始めるから不思議だ。

 

なまこさんが春に掃除をしてくれた時は気づかなかったのだが、風の出口に付いているハネの部分は、実は取り外しが可能なパーツだった。前回なまこさんは、そのハネの間から割り箸を突っ込んでファンを掃除していたが、さぞ大変だったことだろう。

 

今回、作業の前にハネを眺めてみたところ、意外と柔らかい素材でできていることが分かった。端を優しくたわませてみると、ハネは簡単に外れた。その奥に横向きに伸びている、円柱型の送風ファンを覗き込む。お、おう、汚れてるじゃないか。。ファンの金属の細いすき間には、ホコリとカビがびっしり。臭いの原因はおそらく、このホコリ&カビの皆さんだ。

 

kankan-bare

 

昼前の外はカンカン晴れ。窓を開けると落ちたホコリが舞いそうなので、エアコン近接の窓は閉め切って作業する。暑い。が、涼むためには掃除が必要。そんな訳で、だらだら汗を流しながら、ファンの溝のひとつひとつに綿棒を差し込み、表面に付いた黒い汚れを2時間かけて掃除した。

 

最後の溝のひとつまで掃除し終えた時は、ふぅぅ~っと、安堵と達成のため息が出た。目に見えるファンがこんなに汚れているのだから、奥のパーツとなると、もう考えない方が良い。そこからは業者さんの範疇だ。今出来ることはしたのだから、とりあえずこれで。

 

ブゥーン。ファンが回る。まだ少し匂いは残っているけれど、ずいぶん改善された。ネットで調べると、カビを抑えるスプレーなども存在するらしいので、一度使ってみるのも良いかもしれない。とにかく、エアコンのお掃除チェックは、もう少しマメにしなくては。

 

汗だくになったラッコはシャワーを浴びて、エアコンの風の前に立った。涼しい。。夏の冷房、ありがたい。うちはネコも人間もキンキンに冷えるのは苦手なので、ごく弱めにしかエアコンを付けない。でもここまで真夏日や猛暑日が続くと、エアコンなしではアイスのように溶けてしまいそうだ。

 

家にいる時はランニングと短パンで、出来うる限りの薄い恰好に挑戦している。もう少ししたら秋が来て、涼しさを越えて寒さが訪れる。そうなると今度は、あの夏の身軽さが幸せだったなどと、暑さを忘れて言ってみたりする。

 

今は夏の楽しみを存分に味わって過ごしたい。暑い中で食べるかき氷や、素麺の涼やかさ。薄着でゴロゴロと転がれる快適さ。猛暑日のエアコン掃除もまたいつかの思い出となる。あの時は暑かったなぁ!なんて言う時は、もうその記憶を楽しんでいるものなのだ。いや、ほんとーに、暑かったけれども。

 

追記的に書いておくと、本来の海の匂いは、潮風の心地良い匂い。エアコンの汚れが、その匂いを濃縮し拡大した延長線上にあったということで、あしからず。

 

本日の一品 『 手延べ素麺  揖保乃糸 上級 』

透明感とコシがあり、つるしこっとした喉越しが涼しさを感じさせてくれる、揖保乃糸。冬は冬で、チャンプルー風にして炒めて食べるとこれもまた美味しい。うちでは「麺茹で」は、なまこさんの得意分野。職人みたいな顔と手さばきで茹で洗い、ちゃっちゃと水切りして出してくれる。冷やし素麺の場合は、つけ麺か、手作りだれでサラダ素麺も美味。