コンブにラッコ。

今日も波間から 世界を眺める 

【焼き味噌アレンジ】平打ちうどんを味噌クリームソースで食す。

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平打ちうどんが冷蔵庫にあった。手作りの焼き味噌があった。牛乳とお好み焼き粉と小ネギがあった。じゃあ今夜は平打ちうどんのクリームパスタ風だな、と夕食が決まった。あまり選択肢のないところにアイディアを出し、満足のいく食事に仕立てられた時、これはやりましたねと我ながら嬉しくなる。

 

先日、焼き味噌を作った話を記事にした。少し未熟な味噌が家にあり云々、という記事なのだが、それから数日後、まだ余っていた味噌で、同居人のなまこさんが新たに焼き味噌を作ってくれた。ニンニク一片と玉ネギをたっぷり入れた、前回よりも甘くまろやかな焼き味噌。これはご飯に乗せるより、何かのソースにする方が合いそうだ。

 

新しい焼き味噌を何に使うかなと冷蔵庫を覗くと、袋入りの茹でうどん。あーなんか、この平打ち麺のうどんが、平打ちパスタに見えてきたぞ。平打ちパスタならクリームソースでしょう(ほんとか?)。平打ちうどんなら、、味噌クリームソースでしょう。この単純発想によって今回の料理がスタートした。

 

幅広パスタ「パッパルデッレ」は10ミリ以上!

 

さて、味噌の使い道として味噌クリームうどん?を思いついたはいいが、家にはもちろん、ホワイトソースなんて気の利いたものは常備していない。ええと、ホワイトソースって作れるものだっけ?インターネットの網をサラサラと渡り、作り方を求む。

 

なになに、材料はバターと牛乳と小麦粉。バターないけど油でいいや。牛乳はある。小麦粉はお好み焼き粉でいいでしょ。いつもの大体&代替材料で「ホワイトソースは作れる」という結論に達した。あとはネットで調べた通りに、油(バター)でお好み焼き粉(小麦粉)を炒め、牛乳で少しずつ伸ばして、塩コショウで味を整えて出来上がり。

 

うん、ホワイトソースっぽい。ここに玉ねぎ入りの焼き味噌を溶いて、一味や黒胡椒でアクセントを付けて、味噌クリームソースの完成。炒めておいたソーセージと白菜、軽く茹でた平打ちうどんをソースで和えたら、味噌クリームうどんの完成!わあ~っと歓声。あ、そうだ、小ネギをパラパラパラ。

 

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味噌クリームうどんのお味は、即席とは思えないほど美味だった。平たいうどんに絡んだソースにはコクがあり、チーズにも似た風味があった。焼き味噌の香ばしさ、ホワイトソースのまろやかさ。ふたつが合わさると「和風洋風」な雰囲気に。うどんの平打ち麺はあまり食べたことがなかったけれど、分厚くもちもちとした食感で面白かった。

 

焼き味噌アレンジを考えた結果、ホワイトソースの作り方を何となく知った。これぞ一石二鳥。何となくでも作り方が分かっていると、それを使った別の料理も出来そうな気がしてくる。ホワイトソースなら、やっぱりグラタン。グラタンが食べたい。この間作ったコロッケと組み合わせれば、もしやカニクリームコロッケも作れるのでは?こうしてどこまでも広がってゆく、食の地平線。

 

追記。焼き味噌アレンジその2。焼き味噌をパンに塗って焼いても美味しい。わが家にはトースターがないため、フライパンでまず底面を焼いて、味噌のついた面を後から軽く焼いて仕上げる。焼き味噌の油が溶けて、かなり良い感じの「塩系香ばしパン」になる。

 

本日の一品 『 レミーのおいしいレストラン 』

2007年に公開されたピクサーのアニメーション映画。料理を愛するネズミの「レミー」が主人公。第2の主人公とも言える人物の名前は「リングイニ」。レストランの話だけに、やはりパスタの名前(種類)から来ているのだろうか。パリのレストランで奮闘するリングイニとレミーのコンビがコミカルで愛らしい。レミーの手先まで繊細な動き、夜や室内の柔らかな色合いなどは、ピクサーならではの映像美。

写真で7コマ物語「わさび菜とネコたち」

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晴れの日の玄関で、洗いざらしのわさび菜を見つけた、茶白ネコのコブさん。「ふむふむ、この匂いはたぶんアレだね。草。草ってやつ。よくこの家の台所で貰えるやつ。ちょっと変わった匂いだけど、これはなかなか悪くないゾ。」

 

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まずは香り、次に口先で感覚を確かめた後、そろそろ齧ってみようかなと、座って態勢を整える。コブさんは慎重派。ゆっくりな性格も相まって、いつものんびり確認しいしいお味見に入られる。基本、急がず焦らずの御方なのである。

 

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そんな事をしていると、大概、後ろからトコトコ迫ってくる足音が。コブさんも気がついたのか、ネコ耳がすっかり「イカ耳」になっている。後ろに反り返った様子は、まさに海のイカの「耳」のよう。右上に映る白い足には、気のせいか、小さな黒い斑点が付いている。

 

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ひょこっ。あ、出た。その斑点はやっぱり、白黒ネコのモッツさん。「何してるのかしら、あのヒト」と鋭い観察眼で見定めながら、静かに、迷いなく近づいて来る。モッツさんは、周りの変化や行動にはとても敏感なのだ。特に食べものセンサーは高性能。気づけばいつもそこにいる。

 

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体は小さくても「やる気」は人一倍。わさび菜という獲物を見つけたモッツさんは、迷わずモシャモシャ食べ進む。先に居たコブさんにもお構わず、尖った葉を口で掴んで、軽々とトレイから引っ張り出す。遠慮がちに食べていた茶白サマは完全に勢い負けしている。

 

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とはいえ最後は食べるのみ。はむはむ、食む食む、黙々と。縮れたわさび菜がシャリシャリと音を立てる。あのそれ、わさび菜なんですけど。ピリッと辛くはありません?陽の下で写真撮ろうと思って持って来ただけだから。サラダバーじゃないから。ほら二人とも、そろそろ引き上げるよ。

 

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わさび菜でもネコ用のおやつでも、味わっているのか、たまに目を閉じて食べている。その様子ときたら「カワイイ」以外の何ものでもない。ついニヤニヤして見てしまうが、ネコたちは目を瞑っているので、たぶんバレていないはず。2匹はこのわさび菜で、ちょっぴり大人の味を知った。なんて。

 

 

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ニンゲンはわさび菜をパスタにして頂く。ニンニクをたっぷり効かせた、ソーセージと紫玉ねぎとわさび菜の柚子胡椒ペペロンチーノ。わさび菜を入れるタイミングが少し早かったようで、思ったよりしなしなになってしまったのが反省点。味はパンチがあって美味しかった。サラダはもちろん、ラーメンにも合うピリ辛のわさび菜、面白い。

 

 

どこか「まかない飯」のようなパスタ色々↓↓

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本日の一品 『 亀田製菓 亀田の柿の種 わさび 』

なぜか赤ワインに合うお菓子、亀田の柿の種・わさび味。家飲みのワインパーティーに、お供としてよく登場する。それほど辛すぎず、けれどツンとした味と匂いがちゃんとする。ピーナッツと一緒に食べると、自然な甘味が加わってまた良い。カリカリ食べて、赤ワインを一口。チョコレートなどもあると、家飲みの首尾は万全である。

 

 

追記。わさび菜は、わさびの葉ではなくアブラナ科の野菜らしい。ピリッとするのに。個人的には、生で食べると高菜に近い味がする。

スナップエンドウを食べて、採れたて野菜の有り難さを知る。

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なぜこう、食べ物の話ばかり書いているのだろう。ラッコ目線で見たものをシェアするブログなので、テーマは何でも良いのだが、気づけば日常記事の半数以上が「食べること」カテゴリーに所属している。たしかに今のところ仙人でもなし、霞を食べて腹一杯とはなりそうにない。食べることは毎日のことで、だからこそ、食にはいつも新しい発見と驚きがある。小学校の夏休み、一度もマジメにやったことのない自由研究に、たぶん今ここでこっそり取り組んでいるのだ。

 

さしずめ本日の研究課題は「スナップエンドウ」。サッと塩茹でするだけで莢ごと食べられる、絹さやをふくよかにしたようなマメ科の野菜。わが家では、茹でたスナップエンドウを軽く常温で冷ました後、何もつけずにそのまま食べるのが主流の食べ方。ヘタとスジは硬いので、茹でる前に取っておく。茹でたては甘く瑞々しく、パリッとした食感がたまらない野菜である。

 

スナップエンドウは「さやえんどう」の一種とな。

 

それこそラッコが小学生の時には、スナップエンドウなる豆は、まだ広く出回ってなかったように思う。いつだったか、初めてスナップエンドウという言葉を聞いた時には、野球のピッチャーの手首が最初に思い浮かんだ。手首のスナップを利かせて投げる、というのを聞いたことがあるせいだろう。たぶんそのスナップの意味とは関係ないと思うが。

 

スナップエンドウの美味しさを知ったのは、同居人のなまこさんの実家で採れたものを頂いた時だ。長く家庭菜園をされているご両親が、完全無農薬で育てた朝採れのスナップエンドウ。これは本当に鮮度が違う。そしてご両親の野菜への愛情と、丁寧な育て方によるものだろう、畑で採れた野菜はどれも甘みがあり、懐かしいような土の香りを残している。冬のホウレン草が根っこまで甘いことを知ったのも「ご実家採れ」のものを食べた時だった。

  

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以前住んでいた家の隣に、やはり家庭菜園をしているおばあちゃんが住んでいた。雨の降る日以外は毎日外に出て、クワやカマを持って畑の手入れをされていた。道具を載せた押し車に、なぜか野良の黒猫まで乗せて、家の向かいにある畑まで出向く。背中を曲げての作業は、かなり足腰にこたえるだろうと思われた。それでも、よく遊びに来る菜園仲間とお喋りしながら、いつも和やかに野菜の世話をされていた。

 

そのおばあちゃんが、時折採れたての野菜を分けて下さった。たくさん出来たからと、キュウリや玉ねぎ、カツオ菜などを惜しみなく分けて下さるのだ。毎日かわいがって育てた手作り野菜、こんな貴重なものをと、毎度とても恐縮しつつ、ありがたく頂いた。どこから来たどんな野菜も、基本的にはこうして誰かの手によって育てられたもの。生きものはなかなか難しいもんですと、ある時おばあちゃんも言っていた。

 

なまこブログ、ご実家野菜の紹介記事↓↓

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頂いた野菜の中で特に印象に残っているのが、サヤインゲン。長さ15センチ、太さ1センチほどの、丸みのある円柱形の野菜である。これも採れたての状態で受け取って、その日のうちに塩茹でして食べた。この塩茹での際、湯の中のインゲンからパチパチと弾けるような音がした。おそらくとても新鮮だった為に、サヤインゲン自体か、内部の空気が弾けたのだと思う。採れたてってこんななのかと、鍋を覗きながら驚いた。

 

ところで、手首のスナップと言えば、アメリカの大リーグ・エンゼルスで、大谷翔平選手が活躍している。結果をニュースで、ハイライトをYouTubeで見ているに過ぎないものの、大谷選手が、いつもどこか冷静に、心で燃えて野球を楽しんでいることに感心させられる。最近の若い人たちは大人だなぁと、その佇まいを見ていて大変参考になる。ラッコもスナップエンドウを食べて、言葉のスナップをギュンと利かせたい。

手作りした焼き味噌を、熱いご飯に乗っけて食べる。

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今年の冬に知り合いから貰った、発酵が少し浅めの手作り味噌。しばらく寝かせて食べるといいよ、と言われていたので、暗所に置いて、丁度良く発酵するのを待っていた。少し暖かくなり、そろそろどうかなと味見してみたところ、味噌というよりは、塩麹っぽい味。まだ熟成が足りないのか、保存方法を間違えたのか、知識がないため判断がつかない。それならば。味噌をアレンジして使うことにした。

 

そして、バツグンの焼き味噌が出来てしまった。群を抜くで「抜群」の焼き味噌である。熱いご飯に乗せれば、他には何も要らな、、いや、他には温かいお茶だけで十分、となるような美味しい一品に仕上がった。味噌料理といえば、味噌汁に味噌炒め、お肉の味噌漬けくらいだったラッコには、かなり新しい味噌の使い道。せっかくなので、わが家の「焼き味噌の作り方」を簡単に書いてみたいと思う。

焼き味噌の作り方

材料は「味噌、ネギ、セロリ、ニンニク、すり胡麻、柚子胡椒、ちりめん山椒、砂糖、七味、油、水」。味噌に合いそうなものであれば何でも。大葉とか。

 

  1. 油を敷かないフライパンで、味噌を10分ほど練り焼き、一度取り出す。
  2. フライパンに多めの油を敷いて、ニンニクを入れて弱火で香りを出す。
  3. 細かく刻んだネギとセロリを加えて炒める。
  4. 味噌(1で焼いたもの)を入れ、材料が絡むよう、適量の水で溶く。
  5. すり胡麻、柚子胡椒、ちりめん山椒、砂糖、七味などで味を整える。
  6. 好みの仕上がりまで水分を飛ばして、出来上がり。

味噌を先に練り焼いたのは、香ばしさを出すため。塩麹っぽさを和らげる為なので、普通の味噌なら必要ないかもしれない(香りは良くなる)。火加減は全て弱火で。味噌を伸ばす水は、みりんや料理酒でも良い気がしたが、長期保存する予定がなく、そもそも家にも無かったので水にした。それでも冷蔵で一週間は持つと思われる。調味料は適量をテキトーに。

 

 

以前、七草粥の記事に書いた丸美屋の「ちりめん山椒」が、焼き味噌の味付けでも活躍してくれた。柚子胡椒や山椒、七味などの香りものは、味噌の風味をグッと底上げしてくれる感じがする。単調な味に深みが出るので、今回の場合は特にそういった味の強いものと、ネギやセロリの香味野菜を合わせてみた。

 

この焼き味噌、ネギ味噌とも呼ぶのかもしれないが、その味はどちらかと言うとセロリに寄っているので、セロリ味噌だろうか。油に溶け出したニンニクや香り物の力によって、どこか物足りない塩味の味噌が、なんとも複雑なご飯のお供に大変身した。炊き立てふわふわのご飯に温められ、柔らかく解れた手作りの焼き味噌。これはまさしくラッコの「おかわり案件」である。

 

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そうそう、食べる直前に香りの良い油をかけるのも正解だった。前回記事にした「たねのわ搾油所」さんの菜種油。焼き味噌はもちろん、もはや白いご飯にも合う。なぜこんなに風味豊かなのだろう。搾油所のある長崎県の名物と言ったら、個人的には皿うどん。好物なので昨夜も食べた。もしかの為にと買い、買ったらすぐに食べる為、もしかの時にはたぶん無い。よし、次に皿うどんを食べる時は、菜種油と合わせて長崎コラボにしよう。

 

国産原料100%、薪釜焙煎の菜種油↓↓

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たねのわ搾油所さんの「菜種油」を頂く。

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菜種油の頂き物をした。見たことのない細長い瓶。ターコイズブルーに黄色い菜の花をあしらったラベルがとても明るい。筆で書かれた「菜種油」の左右には、「薪釜焙煎」そして「国産原料100%使用」とある。うん、これだけでも、目の前に置かれた油が特別なものに思える。良い材料で、手をかけて作られていることは想像に難くない。

 

瓶をクルリと回して、今度は裏のラベルを見てみる。原材料は「食用なたね油(国産)」で、内容量は「450g」、そして製造者は「たねのわ搾油所」と書かれている。住所によれば、どうやら「長崎県平戸市」で作られたものらしい。長崎、平戸、、あの異国情緒の、オランダとか交際貿易とかの、、

 

歴史に関するおぼろげな記憶が頭を横切るものの、あまりにもおぼろげっていて何だか分からない。ただぼんやりと勝手なイメージは湧いた。歴史薫る土地の「搾油所」で作られた、薪釜焙煎の菜種油。歴史ばかりか、どことなくノスタルジックな薫りが漂う。ではちょっとそのノスタルジーを嗅いでみようと、蓋を開けて鼻を寄せる。

かつて、日本中の農村や町に小さな「搾油所」があり人々の日常の中に油を搾る光景がありました。私たちは平戸島で、そんな小さな搾油所を始めました。調味料として料理を劇的に彩ることのできる油。咲きみだれる花々の一つひとつから、一滴ずつ集めたような、昔ながらの油をお届けします。

たねのわ搾油所「菜種油」ラベルより引用

確かに。いや、何が「確かに」かと言うと「咲きみだれる花々の一つひとつから、一滴ずつ集めたような、昔ながらの油」というお話。瓶を開けたその瞬間、普段使っている油とは香りが全く違う。菜種油は「菜種(アブラナ)」という植物の種を搾って出来た油らしいのだが、まさに菜の花のような、野菜としての菜の花にも似た、甘くて香ばしい匂い。採れたての、生命力のある植物の匂いがする。

 

たねのわ搾油所さんのサイトを訪問したところ(ネコさんたちも可愛い)、2017年8月から、昔ながらの圧搾製法で菜種油を作られているらしい。記事を辿ると、搾油所の建物から手作業で作られていることが分かる。油の製法などについては全く無知なラッコだが、手元にある油はあの場所からやって来たのだなと、情報の一端に触れながら思いを馳せている。

 

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菜種油の鮮烈な香りを嗅いだ後は、お皿に出して直に味わってみる。油の色は、透明で、菜の花より少し濃いくらいの明るい黄色。指で触ってみると適度なとろみがある。では、いただきます。うーーん、緑の味!黄色い花が咲く植物に「緑の味」はおかしいだろうか。けれど食用の菜の花の茎のような、ブロッコリーのような、あるいは若いトウモロコシのような味。とてもフレッシュで美味しい。

 

オリーブオイルもそうであるように、これは一種の調味料、と思ったら、ラベルにもそのように書かれていた。サラダでもパスタでも炒め物でも、出来上がった料理の仕上げにかけると、香りを飛ばさずに菜種油の風味を楽しむことができそうだ。そのほか、菜種油は揚げ物にも合うと聞く。ラッコなぞは勿体ない気持ちが先行して、いっぺんに使う勇気が出ない。

 

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菜の花に独特の甘味と苦味があるように、菜種油にも同じような「春野菜っぽさ」があるように感じる。これもまた植物から搾った油の証なのかもしれない。そういえば今年の春の終わりに、庭の枯れた菜の花を見て驚いた。あれ、菜の花に豆のサヤみたいなのが付いてる?と思ったのである。毎年見ているのに、なぜか菜の花の種については考えたことがなかった。そうか、あれが種なのかとようやく知ったのだった。

 

小さな種が油になるまで。作物が育つところから始まって、長くゆっくりとした行程があるのだろう。わが家の隣にある田んぼでも、農家さんが四季を巡って世話をして、ようやく秋に収穫を迎えている。そういう目に見えない過程を少しだけ想像して、米の一粒のように、油の一滴まで美味しく頂きたい。そう言いながら今まさに、菜種油をパンに浸して食べている。なんてゼイタク、そしてデリシャス。

 

「たねのわ搾油所」さん↓↓

nataneoil.tumblr.com

 

本日の一曲 『 The Rose 』

The Rose

The Rose

  • 手嶌葵
  • ヴォーカル
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

今回の記事を書いていたら、高畑勲監督の映画「おもひでぽろぽろ」を思い出した。たぶん映画に出てくる「紅花」から「紅花油」を連想したのだろう。このアニメーション映画のエンディングテーマの曲名が「愛は花、君はその種子」だった。そしてこの曲は元々、アメリカの映画「ローズ」の主題歌「The Rose」だった。本家ベット・ミドラーさんバージョンではなく、ここはジブリつながりの手嶌葵さんバージョンで。

コロッケの日(5月6日)は「お料理行進曲」に乗って。

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もう30年程前のテレビアニメ「キテレツ大百科」のオープニング曲に「お料理行進曲」というのがあった。行進曲らしく前向きな音楽に合わせて歌詞をたどると、終いにはなんと「コロッケ」が出来るようになっている。まったくコロッケとは、、ラッコの好きなジャガイモ料理じゃないか(詳しくはこちら)。あのザクザクの衣を纏った妙なる揚げもの。あぁ、今すぐにでも食べたい。

 

お料理行進曲

お料理行進曲

  • YUKA
  • チルドレン・ミュージック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

総務省統計局の「なるほど統計学園 - 5月6日  コロッケの日」によると、5月6日は「日本記念日協会」によって認定された「コロッケの日」なのだそうだ。「コ」が「5」で「ロ」が「6」で、コロッケの日。56だけに語呂合わせである。ゴールデンウィークの終わりに、まさかそんな記念日が紛れていたとは。もしや今年の5月6日は、単なる振替休日ではなく「コロッケの為の祝日」なのではあるまいか。お料理行進曲を歌い、みんなでコロッケを祝おうの日。

 

お料理行進曲

お料理行進曲

  • Clementine
  • ポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

ところで、フランス語に「croquer(クロケ)」という動詞がある。wiki関連のウィクショナリー(仏版)で見てみると、croquerは、歯で硬い食べ物を砕いた時に、カリカリ乾いた音を立てることを表す動詞らしい。その動詞から来た名詞に「croquette(クロケット)」がある。これもウィクショナリーからどうにか読み解くと、牛挽肉やジャガイモや米などをベシャメルソースで混ぜて小さく丸め、衣をつけて揚げた食べものを指しているらしい。

 

クロケットとコロッケ、名前も料理も似ている。それはどうも日本のコロッケが、フランスのクロケットをルーツのひとつとしているからのようだ(コロッケ - Wikipedia)。なるほど。さて、なぜこの話を挟んだかというと、、先のコロッケソング「お料理行進曲」を、フランスの歌手・クレモンティーヌ(Clémentine)さんがフランス語で歌っているからだ。上に載せた曲(▶再生ボタン有)がそれである。

 

アニメ版とはまた趣の違う、ふんわりした曲調とソフトな歌声。こ、これは、お洒落な「クロケット」バージョンだ。。こちらを聴きながら作ったら、なぜか自然と小さめのクリームコロッケが出来上がるかもしれない。玉ねぎを刻む時は「ボンクラージュ!(がんばって!)」と優しく励ましてもらえて、なにやら穏やかな気持ちで料理が出来そうな。。

  

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そんな訳で、ジャガイモ好きのラッコとして、ここはひとつ「お料理行進曲」を参考にして、コロッケを作ってみなければならないだろう。そう思い立ったラッコは、同居人のなまこさんをお誘いして、なまこ家初のコロッケ作りに挑戦した。記事冒頭の写真が、我々二人で作った「ミニコロッケ」。そしてすぐ上の写真が「スコップコロッケ」。初のコロッケ作りを大体の準備でスタートした二人は、この料理の意外な難しさを思い知ることになる。

 

まずここで、「お料理行進曲」で歌われている「コロッケの作り方」を順に書いてみたい。

 

  1. ジャガイモを茹で、皮を剥いてつぶす。
  2. 玉ネギをみじん切りにする。
  3. 挽き肉(と玉ねぎ)を塩コショウで炒める。
  4. 以上の材料を混ぜて、丸く成形する。
  5. 小麦粉・卵・パン粉を順にまぶす。
  6. 油で揚げて、出来上がり。

歌では触れていない部分として、たぶん「玉ネギ」は切るだけでなく、挽き肉と一緒に炒める。生の玉ネギをコロッケに入れるレシピは、あるかもしれないけど、個人的には、せめてチン!はしないと、、と思い、ラッコは玉ネギは炒めて入れた。

 

材料は、歌詞のとおり「ジャガイモ、玉ネギ、挽き肉(うちは牛豚の合挽)、塩コショウ、小麦粉、卵、パン粉、油」を用意した。材料が全て家にあったのは良かったのだが、量と質の違うものが混じった。ひとつは小麦粉。純粋なものがなかったので、お好み焼き粉で代用。もうひとつは油。フライパンに浅ーく溜まるほどの量しかなかった。最後にパン粉。冷凍のパンをおろし器で擦りおろして作った。材料、本当にあったのか?

 

ま、なんとかなるでしょ。揚げ焼きってヘルシーだし。そんな感じで、いつものように軽い気持ちで始める。すると、調理して衣を付けるところまでは何となく上手く行った。いいぞいいぞ。キツネ色のカリカリコロッケを想像して、ラッコの頬は緩み始める。あとはフライパンの油を温めて、揚げ焼く! しゅわ~、、いい音♪ ちょっと大きめのコロッケが、油の中で香ばしい音を立てる。これ、ばっちりじゃないですか。

 

 

なまこさんの幼少時代のバイブルだったという、馬場のぼるさんの絵本「11ぴきのねことあほうどり」のねこたちのように、さぁコロッケをどんどん揚げていこう、と思った矢先、予想外の出来事が。衣が外れるのを防ぐため、あまり触らないようにして片面はきれいに揚がった。そしていよいよ裏返した時、コロッケの境目の衣が崩れてしまった。オセロに使う石の、白と黒の間が割れてしまった感じである。

 

あらま!と思って原因を考える。油の薄さが疑われるものの、揚げ焼きは、できなくはないはず。温度もそれほど低くはなかった。おそらく、コロッケのタネが少し緩かったのと、油に対して成形を大きく平たくしすぎたせいだろう。そんなこんなで揚げ焼きの第一陣は、上下がやや割れた仕上がりになった。コロッケ、むずかしい。。

 

そこで今度はサイズを小さくして揚げてみた。小判サイズと言ったらいいだろうか。衣もしっかりめに付けて、ドキドキしながら油に投入する。サワサワサワ~ッと音を立て、時を待ち、いざ裏返しの勝負。よいしょっと、、あ、外れてない!いいんじゃないですかこれ、成功成功!今度こそ無事に揚がり、ほっとする二人。ここまで手をかけたのだもの、せめて幾つかはコロッケの形状で食べたい。

 

 

あ、こちらはラッコの映像バイブル、三谷幸喜さんの脚本などでも知られるコメディドラマ「やっぱり猫が好き」。もたいまさこさん、室井滋さん、小林聡美さん演じる恩田三姉妹のやりとり、何度観ても笑ってしまう。第10話「クリスマスはマントラで」では、天ぷらを揚げる音で、コンサートの拍手音を再現しようと奮闘する。相当面白い。わが家のコロッケの揚がる音もまた、上手にやれば拍手喝采に聞こえるだろうか。

 

なまことラッコ、今度こそ「11ぴきのねこ」たちのように、せっせとコロッケを揚げる。いかんせんミニコロッケなので、たくさん作ったタネが尽きない。絵本のねこたちの「もうたくさん!」的な気持ちが少し分かる。タネ作りから始まって、丸めて衣をつけて揚げたりと、コロッケは食べるまでの道のりが遠いのだ。お惣菜コロッケのなんとありがたいこと。

 

ようやく「いただきます!」の時がやって来た。小さなコロッケが歯に当たると、手でおろしたパン粉の衣がザクッと音を立てた。オー、クロケット!(ちなみにネコのカリカリもクロケットと言うとか。)ともかく、ミニサイズでもちゃんとコロッケ。味付けに本だしを少し加えていたからか、はたまた小麦粉代わりのお好み焼き粉のおかげか、素朴で旨みがあって美味しいコロッケだった。

 

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トンデモ弁当時代、冷食のコロッケをご飯で温めた人間からすれば、手作りのコロッケなんて劇的な飛躍である。よし、明後日の5月6日は、手作りコロッケのある今の暮らしに感謝することにしよう。そして冷凍食品にもお惣菜にも感謝しよう。商店街の揚げたてコロッケは奇跡に近い。夕暮れの街角でかじり歩く喜びを、久しぶりに味わいたくなってきた。

 

今回余ったタネで作った「スコップコロッケ」も簡単で良かった。油で炒めたパン粉を、耐熱容器に入れたタネに乗せて、オーブンかトースターで10分ほど焼くだけ。スプーンで掘って食べるから、スコップコロッケ。わが家ではパン粉の下にチーズを入れてみた。ホワイトソースを挟んでも合いそうな気がする。個人的には、普通のコロッケよりしっかりした味付けにする方が良いように感じた。具材を増やしてまたやってみようと思う。

 

「お料理行進曲」、しっかりコロッケ作りの参考になった。この曲には2番もあるらしく、そちらではスパゲティ・ナポリタンが作れる。一度覚えると、コロッケやナポリタンを作る日にはつい口ずさんでしまう一曲だ。1番の最後に「キャベツはどうした?」というフレーズがあるが、なまこ家のコロッケ、まさにそのキャベツが無かった。

 

今週のお題「ゴールデンウィーク2018」

桜の実が熟していたので、どんなものかと味見してみた。

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近くの公園に行ったら、桜の木に赤い実が生っていた。これって、サクランボってこと?今年の桜の記事にも書いた覚えがあるけれど、たしか食用のサクランボが生るのは「セイヨウミザクラ」という木だった。毎年見ている限り、この木はおそらく観賞用の桜。だから、今実っている赤い粒も、桜の実ではあっても、人が食べるのに適したものではないのだろう。

 

昔、祖父母の家の庭に、食べられるサクランボの生る木が植えてあった。時季になると、店に並ぶものよりはやや小粒な、可愛らしいサクランボが実っていた。庭仕事をまめにしていた祖母が「ぼんやりしてると鳥が全部食べちゃうのよ」と言っていた気がする。 甘酸っぱくて爽やかなサクランボは、人にも鳥にも人気があるのだ。

 

ところで「サクランボ」の「ンボ」って何なのか。なぜ「桜の実」と呼ばないのだろう。ヒントを求めてサクランボ - Wikipediaを読んでみたところ「サクランボは、桜の実という意味の『桜の坊』の『の』が撥音便となり、語末が短母音化したと考えられている」とあった。なるほど「桜の坊」の「ノボウ」が「ンボ」っとなったのか。桜の実は桜の子供。うん、桜の坊ちゃんだ(この解釈で良し?)

 

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観賞用の桜に生った実を何と呼ぶのか、やっぱりサクランボで良いものなのか、、この直径1cmにも満たない「桜の子」。せっかく見つけたのだから、ちょっと齧ってみようと思い、枝から何粒か頂いて帰った。調べてみたところ、毒性はないらしいので、(あくまで自己責任で)真っ赤に熟れた粒をほんの少し齧ってみた。

 

一瞬、あの瑞々しいサクランボの味。あれ?爽やかで美味しい?と思うのも束の間、渋味と苦味が続いてやって来る。「おっ?にがっ!」声に出すと、こんな感じのリアクションになる。甘味よりは酸味。果肉は少なく、皮は薄めでやや硬め。実から出た汁は赤く鮮やかで、匂いは、青さのある野生の果実っぽい感じだった。

 

ほほう、こんな味がするのか。お味見キッズの二人、ラッコと同居人のなまこさんは、桜の子を片手に苦いだの渋いだの言いながら、この新しい経験を楽しませてもらった。とはいえチョイ齧りで満足したので、残りは庭に撒いて、いつも遊びに来る鳥たちに食べてもらえればと思う。鳥たちも「しぶっ!」とか言ってたりして。

 

※場所によっては虫除け対策をしている木があるかもしれないので、お試しになる方は、あまりいらっしゃらないと思いますが(笑)、ご注意とご判断を。

 

本日の一品 『 バーティ・ボッツの百味ビーンズ 』

イギリスのファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズ、映画にも登場する「百味ビーンズ」を、ラッコも一度食べてみたい。「耳あか味」や「せっけん味」など、食べたくはないけれど、想像がつかないから、食べてみたい味。(たぶん)美味しい方としては、チェリー味も入っているらしい。あのダンブルドア校長もドキドキする百味ビーンズ、どんなものなのやら。

 

 

満開の桜は青空の下で↓↓

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 八重桜と春うた3曲↓↓

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